壱岐島神社巡りモニターツアー体験記(2日目)

2018.12.25

News

■2日目(12月9日)

ツアー2日目、キンと張り詰めた寒空の下、ディープな神社尽くしの旅再開です。

 

神社庁登録150を超える数の神社の中でも人気の高い、『月讀神社(つきよみじんじゃ)からスタート。

古事記では伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から無事に脱出して地上に戻り、河原で禊祓いをされたとき、後に三貴神と呼ばれる強力な神々が生まれたとされています。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)、月讀命(つくよみのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)

そして月讀命が祀られているのが、この月讀神社なのです。

黄色い三日月入りの御朱印もいただきましたよ♪

 

 

 

「御伽草子」で一寸法師のモデルとなった少彦名命(すくなびこなのみこと)を祀っている『國片主神社*』(くにかたぬしじんじゃ)の境内には、ユニークな願掛けポイントがたくさんあります。

小さな3つの鳥居をくぐって祈願する習わしのある「願掛け鳥居」、体の具合の悪い箇所と同じ個所を交互に触ると具合が良くなると言われる「撫で小僧」。

「招福猫」は願い事を唱えながら、男性は右へ, 女性は左へぐるぐる回します。

皆で御利益を求めてお参りしていると、楽しくなってきます。

 

 

続いては、箱崎根抵山に鎮座する『箱崎八幡神社*』(はこざきはちまんじんじゃ)へ。

壱岐では、お正月に七社参りをする風習があります。

三社参りの風習は西日本を中心に見られますが、7社も詣でるとはさすが神々の宿る島、壱岐!!

信仰の深さが違いますね。

 

 

さて次に一行が向かったのは『聖母宮*』(しょうもぐう)

創建1300年以上の歴史深い神社境内には、パラオ共和国から寄贈された巨大なシャコガイの手水鉢があります。

こ、これが一粒の貝?! 現存する最大級の貝で、二枚貝の片側半分はパラオにあるのだそう。

近代に入ってからも日本とパラオの関係は深く、日本統治時代の学校がそのまま使われていたり、今でも日本語を話せる年配の方が多く、また当時持ち込まれた日本語がそのまま日常語として定着しているというのには驚きですね。

 

 

ところで、今回の旅のテーマでもある「古事記」には著名なヒロインが登場します。

皇子を身ごもりながら兵を率いて外征した神功皇后(じんぐうこうごう)

そのヒロインを祭神としているのが、ここ聖母宮なのです。

宮司さんの話によると、妊婦が腹帯を巻き神社に安産祈願する日本独特の風習は、この伝承が広く伝わって定着したものなのだそうです。

ちなみに壱岐は、豊臣秀吉が朝鮮出兵をしたときの前線基地でもありました。

文禄の役の際には、肥後藩主加藤清正が表門と社地廻りの石垣を寄進、肥前藩主鍋島直茂は裏門を寄進し、それぞれの家紋が彫刻されているので、探してみるのも一興ですね。

 

壱岐の観光地で検索すると必ず出てくる程お馴染みの、壱岐随一の景勝地「猿岩」は、黒崎半島のさらに先端にある高さ45mの玄武岩海蝕崖で、その自然の造形は遠くに目を凝らす猿の横顔にそっくり!口元の向こうに雲がかかっていると、ため息をついているようです。

猿岩の見える岸壁からちょっとだけ足を延ばすと、ピクニックに良さそうな丘がありますよ。

 

 

本日の昼食は、湯本温泉郷にある「国民宿舎 壱岐島荘」さんで、郷土料理満載のモニターツアー特別ランチをいただきます。中でも壱岐のおもてなし料理「ひきとおし」が評判でした。

実はここ、昭和44年、現在の天皇皇后両陛下が皇太子・皇太子妃として壱岐を訪れられたときに泊まられた、由緒正しい旅館なのです。次回はこちらに宿泊してみたいですね。

 

さて、いよいよツアーもラスト。

天手長比賣神社(あまのたながひめじんじゃ)”跡地”というかなり通好みなスポットですが、以前ブログでもご紹介した向いの『天手長男神社』(あまのたながおじんじゃ)にも併せて参拝し、姫神様と男神様の民話に想いを馳せながら、悠久の時空を越えた壱岐の島旅を締めくくりました。

 

 

今回のモニターツアーでは、まだまだご紹介しきれない島の魅力がたくさんあります。

何せここは壱岐、森羅万象に神宿るパワースポットアイランド!

壱岐オリジナル御朱印帳を片手に、さあ、発見の旅に出かけましょう。

きっとあなたのパワースポットが見つかるはずです。

「またのご来島お待ちしています!!」