苔むした137段の石段を上っていくと、そこには天手長男神社があります。

山頂にある社殿には、安産や夫婦円満を祈願するためにたくさんの方がお参りに来られます。

 

参拝が終わって石段の麓まで戻ってきたら、顔を上げてみてください。

正面にひっそりとたたずむ小さな鳥居があるのに気づくでしょう。

200mほど歩いて近づくと、南の森の中に向き合うように建つ鳥居とともに

狛犬が逆立ちした珍しい形の灯篭だけが残されています。

実はこちら、五柱の姫神を祀った天手長比賣神社の名残。

その昔ふたつの神社の鳥居の間には川が流れており

年に一度、向かいの天手長比賣神社の男神と逢瀬を楽しんでいたという民話が残っています。

 

現在、天手長男神社に合祀されている姫神。

逢瀬を重ねた男神と姫神が今は同じ神社に祀られている。

まさに夫婦円満を祈願するにふさわしい神社ですね！！

鳥居をくぐり奥へと進むと社殿はなく、シンと静まり返った森の奥から湧き出る

神秘的なパワーを体感することができます。

この場所は地元の方の中にも好きなスポットとして上げる方が多く、

実際に足を踏み入れた私も、清々しい緑の中で心が浄化される思いでした。

天手長男神社にお参りした際には是非、天手長比賣神社にもお立ち寄りください。

 

■天手長男神社

鎮座地：長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触730番地

御祭神：天忍穂耳尊・天手力男命・天鈿女命

願い事：五穀豊作祈願、開運祈願、安産祈願、夫婦円満、延命長寿など

 

■天手長比賣神社

鎮座地：長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触877番地

御祭神：栲幡千々姫命・稚日女尊・木花開耶姫命・豊玉姫命・玉依姫命

願い事：安産祈願、夫婦円満、延命長寿など